日本全国に散らばる、甘美な言葉「限定品」を求めて

日本の国土面積はおよそ38万㎢。 高速交通網が発達して、まして狭くなったといわれるけれど、細長い、そして地形に阻まれて交流が盛んでなかった経緯ゆえか、これだけ画一化した中でも、時々地域にしかない限定アイテムが沸いて出たりします。 そんな限定アイテムを追い求める記録。 今時なので、通販したら早いです。でも、あえて現地に行くんです。それが楽しいのです。 2016年はまず、キリンビールの一番搾り「47都道府県づくり」からスタートします。 ときどき、交通手段の乗り物についても。

8/2。第3弾、山形、福島、埼玉、山梨、三重、香川、徳島、愛媛、高知、大分、宮崎、長崎の12県が発売となる。

どうも、じわじわと人気が出てきているようで、時間を置いたら手に入りづらくなる。
四国はありがたいことに、4県同時発売である。普段の日曜1日でも十分回れる。

ということで、お盆前なんだけど、8/7日曜ぐるっと一周してくることにした。

土曜深夜に仕事を終え、身支度を整え、日付が変わったころに出発するのは、なんか似たような展開。今回はミゼット2。

府道県道を経て神戸市の北側を抜け、明石市でR2に出る。山岡家にて晩飯。

加古川BP~姫路BP~太子竜野BPの無料バイパス群をつなぎ、岡山県に入ってからは県の元有料道路、ブルーラインへ。信号がなく、ペースがいい。岡山市南部を抜けるバイパスを経て、早島ICから瀬戸中央道へ。 

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四国へは、宇野~高松の四国フェリーもいいんだが、便数が減って、タイミング難しくなっちゃったんだよね。本当は1時間仮眠取れるの、魅力的なんだけど。

瀬戸大橋を渡り、四国上陸は0600前、坂出北ICで降りたら、さすが「うどん県」、セルフのうどん屋が営業中じゃないですか。とりあえず一杯。
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高松方面へ向かう途中、1軒目ディスカウントストアは空振りも、2軒目スーパーのHALLOWS坂出林田店にて香川づくりゲト。
まぁ、そりゃ、発売直後だし、あるよね。

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高松市内を抜け、R11で徳島へ。1000前には徳島駅前からR192で市街地に入る。1軒目スーパー、キョーエイ鮎喰店にて徳島づくり無事ゲト。まぁ順調ですね、何の問題もない。

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そのままR192西進して高知方面を目指す。途中、美馬市のめん処かねかにて、今はやりのレトロ自販機のうどんを食べる、2杯目。

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四国中央市でR32にシフトし、高知市には1400ごろたどり着く。1軒目ナンコクスーパーにて、こちらも高知づくり一発自摸。 
順調にすぎる。

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R194寒風山トンネルを抜けて愛媛県へ。西条市は1軒目の地元スーパーはなし、2軒目スーパー、マルナカ西条店にて愛媛づくり無事ゲト、任務完了。

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ここマルナカには、売っているのは初めて見た、ビンも置いてあった。

当初は、東予港発のオレンジフェリーで帰るつもりだったんだが、順調に進みすぎ。
オレンジフェリーは航行時間は7時間ほどなんだが、出航2230に対して2000くらいから乗船でき、これがなかなかゆったりしたいい時間なんだが…。愛媛づくりが片付いたのは1700過ぎ。ちょっと時間が余り過ぎ。引っ越して、家にいるのも心地いいし…ってことで、帰ることにした。R11で香川方面へ。らーめん工房りょう花伊予三島店にてラーメン、なかなか丁寧に作りこんだお味。

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坂出北ICから瀬戸大橋を渡り、水島ICで降りる。岡山づくりを追加入手の上、ブルーライン、兵庫県の無料BP群、さらには第二神明~阪神高速7号北神戸線とつないで帰ってきた。

さすがは発売直後、順調順調。ビールを手に入れるのが目的だから、本意なれど、中国地方編で苦労のうえスパっとはまった快感冷めやらぬ中では、やや物足りなさも…。 

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 四県揃い踏み、いいですねぇ。

2016.07.07、四輪は11台目となる、ダイハツ・ミゼット2が納車となった。

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職場の駐輪スペースが三角形をしており、いびつなんだが、ひょっとしたら現行軽自動車規格より2回りほど小さいミゼット2なら入るんじゃないかってのが、ことの発端。 
もう年式も20年くらい経って、価格がこなれていて、冗談でも買えるしね。

って思っていたら、割と近所の中古車屋さんに手ごろな物件がポロッと出てきて、 見に行ったらそこそこ状態もよさそう、そしてエアコン装備!これでかい。

一応数日ペンディングしたけど、割とあっさりハンコ押しちゃった。

~ダイハツ・ミゼット2~
全長×全幅×全高:2865×1295×1650㎜
車両重量:570㎏
エンジン種類:直列水冷3気筒OHC
排気量:659㏄
最高出力:31ps/4900rpm
最大トルク:5.1㎏・m/3200rpm

一人乗りです。はい。そんなクルマ、初めて。
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MTも久々。平たく言えば軽トラック、それ以上でも以下でもないんだけれど、車検証ではキャブオーバーも、前輪が前に突っ張っているから、いわばミッドシップ?ハンドルもクイック気味で、クっと回すとパッとアタマを振る。
なかなか面白いじゃないですか、思わずにやけてくる。

MTは4速で、ケツの真下にあるエンジンはすぐにいっぱいいぱいまで回りけたたましい雄たけびを上げるけれど、それもまたよし。アシはバタつくけど、軽い車体で無理がないセッティングなんだろう、ブレークしそうな怖さはあまり感じられない。

さて、トラックなんだから荷台は、というと。 
内寸で、前後長114㎝、左右120㎝ほど(小生の個体はRといって、ロールバーが装着されているので、さらに狭くなる)。対角線をとって、165㎝ほどか。

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一般的に市販されていた実用的なオフロードバイクで最小であろう、ホンダ・CRM80ならなんとか載りそうだと目論んでいたんだが。
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実際には、リアのあおりを取り外せば、載る。そう、あおりは三方とも固定で、いちいち取り外すのは面倒だが、トランポ生活も、ギリギリ可能である。 

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100km/hは、単にトップスピード、というだけなら余裕ありそうだが、実際はそんな巡行したくない。
燃費は、ついついぶん回しちゃうってのもあるんだろうが、13~14km/Lってところか。

真骨頂は、そのコンパクトなボディ。狭い路地でもあまり神経を使わず済むし、広めの2車線道路ならUターン切れてしまう。
駐車も、特にリア側は完全に四隅が把握でき、楽チン。

基本的に、バイクもクルマも、自分の神経が行き届く感じが好きで、その意味で小ささは正義だと思っているが、クルマにおいてはこいつ以上の存在は、現実的にないよね。

ダイハツは、たぶん新たなコミューターとして、たまたまボディがトラックだったっていうこいつを市場に問うたのだろう。追って、3人乗りのミゼット3なんてのが、コンセプトカーまで作られたが、残念ながら世を走ることはなかった。

軽自動車の枠よりさらに小さいクルマってと、スマート・K、スズキ・ツインなどが思い当たるが、どれも1代限りで終わっている。
実際には、軽自動車よりも小さいクルマって、それゆえの便利さがあるんだが、実際のユーザーは、むしろ税金などの制度面が最優先で、その中では多少の使い勝手より限界まで贅沢って、ついなってしまうようで。

おもしろいと思うんだけどね、軽自動車よりさらに小さい枠。
そういう税制だのなんだのは、悪く言われる規制ではなくて、官による理性の誘導だと思うんだけど。 

7/24は、普通に日曜だけのお休み。

最初はご近所、とか実家の回り、とかだけでよかったんだけど、先週で、長野、静岡、名古屋、岐阜、滋賀、京都、大阪、神戸、岡山、と結構指折るくらい集まってきた。6/7日発売組25種のうち9、 36%…ちょっと、集めようかなって気持ちになってくるよね。

特に先週の長野静岡は、ほんとに手に入れてすぐ折り返す感じが、それのみを目的にした旅にはまってきている気がして。

ということで、この週は、中国地方をやっつけよう。岡山づくりは既入手だが、その他4県に、できれば福岡づくり、欲を言えば7/5発売の熊本づくりがターゲットだ。

7/23深夜に帰宅、シャワーを浴びて、準備を整え、日付が変わってしばらくして、でっぱーつ。 今回は、納車したてのミゼット2を出してみることに。戻りを名門大洋フェリーに設定したので、3m切るミゼ2は、航送料安いのよね。しかし一人乗りマシーンは、果たして長距離行程を問題なくこなしてくれるか…否、体がもつか。

R173を北上し、R9にシフト、福知山市の格別やにて、ラーメン晩飯。順調に行程を進め鳥取市内は夜が明けようかというころに到着。
先週の感触から、コンビニはないだろうと踏んでいたが、やはり見当たらない。、しかし、日本で一番人口が少ない鳥取県でも、今時24時間営業スーパーはある。…と、何軒か寄ってみるが、ないぞ。

まぁよい、鳥取県は鳥取市のほか、西の端の米子市もそこそこの街だし、西に駒を進めておくほうが後々都合がよかろう、ペースよく米子市へ。しかし、こちらも何軒か早朝から開いてるスーパーに入ってみるが、やはりない。代わりに岡山づくりはあるんだけれど…。仕入れルートはあるはずなんだが。
聞いてみると、なんでも鳥取づくりは人気爆裂で売り切れだそうな。
米子駅前のイオンが開店したころあいで行ってみるが、ない。駅の売店は、と立ち寄ったが、こちらは期待していた駅の機能を果たしていない。

先ほどは開店前ゆえ通過した、でっかいイオンモール日吉津まで戻ってみたが、やはりない。 

まずい…。
当初の目論見では、松江市あたりで0900ごろ、通常営業時間帯を迎え、午前中には広島づくりを探したろっかくらいのつもりだったんだが…。

とりあえず、鳥取は、一応隣県である。山口福岡に届かぬ方が被害甚大。やむなし、とばそうと決心したその瞬間、先ほどは開店前だったスーパー、まるごう・みのかや店が視界に飛び込んできたので、最後と飛び込んでみれば、あったあった、奇跡の大逆転!なんとか鳥取づくりゲト。

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引き続き、島根づくりを目指すが、やはりこちらも、酒屋さん、ディスカウント、イオンと続けてない。
松江駅は県庁所在地ゆえ、米子駅よりは…と行ってみるが、やはりない。が、駅前に一畑百貨店がある。デパートは酒も売っている。値段も高めだし、ひょっとしたら…と地下売り場に潜ってみたら、ドンピシャ、島根づくりもゲト。これは、目の付け所がよかった。

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山陰線と並び、宍道湖を眺めながらR54交点を目指すのが、ほんの少しだけ観光気分。 

松江自動車道が無料区間になってるから、利用する。

高速道路って、有料ってのも気に食わないんだけど、何より最近のルートはどれも、大袈裟なトンネルと架橋によって、線形はいいけど景色がおもしろくない。
だから、今回もできるだけ使わない方向で考えていたんだけど、鳥取で時間を食いすぎたし、先も順調とは思えなくなってきた。

三次東ICで降りて、三次 市内を目指す。1軒目酒屋なし、2軒目スーパーなし、3軒目スーパーもなし、同じ敷地のドラッグストアのひまわり三次町店には…あった、広島づくりゲト。店数としてはてこずったが、まとまってあったので、時間的にはまずまず順調。同一敷地は一つの作戦だな。あと、ドラッグストアも。

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R54で広島市内を目指す。安芸高田の珍豚香でラーメン、13時間ぶりにモノを口にした。おもしろいもんで、(たまたまだったかもしれぬが)麺がだいぶ細くなってきた。ラーメンの太さは、傾向としては東が太く西が細いな。

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途中、上根峠は太田川と江の川水系の河川争奪による典型的片峠らしいが、通過だけで楽しんだことにしよう。

広島市北部は、よく見るとまだ昨年の水害の痕跡がかすかに残っている。豊かな雨がダイナミックな地形を形作る一方で、常に災害とも隣り合わせの繊細な文化をはぐくんできた、日本。

さて、広島市内を通ってR2に抜けるのもしんどいし、とにかく時間が押しているから、広島ICから山陽道を走ることにした…んですがね。ここまでトータル2時間ほどの仮眠で突っ走ってきて、で、単調な高速道路入るじゃないですか、怒涛の睡魔襲撃ですよ。

で、2回ほど仮眠とったら、なんのための高速だょww
北九州までは200kmなんてふざけた数字が踊ってるしさ。しかしフェリーの出航時刻は決まっている。ドタキャンでキャンセル料はいいとしても、同じ行程をミゼ2で折り返したくない…。熊本づくりは当然ながら無理として、なんとか下関市内で山口づくりが手に入らんか、とにかくギリギリまで山陽道と山口宇部道路を使い、埴生ICで市街地へ。1軒目スーパーなし、寄り道はせず関門国道トンネル目指す途中、R9とR2の交点にスーパーがあった気がしたんだが、勘違い、いよいよまずいってタイミングで、ドラッグストア、サンキュードラッグ長府薬局に寄ってみたら、あったーギリギリ、それも6パックからバラされた状態の、最後の8本、山口づくりゲト。そして、同時に福岡づくりもゲト。

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関門トンネルをくぐり門司の街をかすめて新門司港の名門大洋フェリー乗り場に到着は、出航30分ほど前。
なんとまぁカツカツのタイミングか。しかし、それで熊本はともかく当初の計画が達成されたのだから、なんとも快感。

奇跡というのはね、ただただ怠惰に待っていても起こらないのだよ、必死にもがいてこそ、その過程をご覧になった神が最後に微笑むのだ。

なぁんてね、ビールごときで奇跡を感じられる、のんきな人間ww

ミゼット2は巨体に飲み込まれる。船は新造の「フェリーきたきゅうしゅう2」。一っ風呂浴びて、バイキング形式の晩飯。静かに岸壁を離れる。

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日本では、夜行列車は事実上サンライズだけとなってしまった(クルーズトレインは、ちょっと趣旨が違うんだよなぁ)。寝静まる夜景が流れていきつ、旅情に浸るってのは、経験したものでなければわからぬ醍醐。フェリーは、瀬戸内海航路ならまだ夜景も見えるが、「かーん、かーん、かーん…」と警報音と共に流れ去る踏切など、スピード感は得られない。でも、港を離れ、いざ海にもまれる、時間の屹立は、また船でしか味わえぬ旅情。
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2等寝台を利用したが、さすが新造船、極めて静かである。

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朝までしっかり眠れ、すっきりとした気分で南港に到着した。さぁ、仕事だ。 
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だいぶ揃ってきたね。
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